沖縄の砂糖「黒糖」
目指したのは、 「いつものおいしさ」
弊社の加工黒糖は、 原料を[原料糖(粗糖)]と[黒糖]に分け管理し、 発注に応じて製造を行っているので、 一年を通して安定した品質でご賞味いただけます。(一般的な黒糖は、原料のさとうきびの絞り汁を煮詰めて、12月から4月の間に1年分の黒糖をまとめて製造しています。)荒く砕いた状態で袋詰めし、風味を残しつつ使いやすい形です。
弊社加工黒糖製造の簡単な流れ
まろやかな風味と舌触りのために
弊社の加工黒糖は、300メッシュ、200メッシュの二段濾過という当社独自の濾過製法を取っています。
一般的な濾過工程と異なり、細かなメッシュ(200メッシュの大きさはおよそ0.07mm、300メッシュの大きさはおよそ0.05mm)で2回濾過するため、央雑物(サトウキビの線維等)の少ない、舌触りの良い風味豊かな黒糖に仕上げてあります。
津梁(シンリョウ)の加工黒糖の原料は沖縄産のさとうきび
さとうきびを圧搾して煮詰め固めたのが黒糖。
加工黒糖は、沖縄で収穫されたさとうきびの絶妙な風味を年間を通して安定供給できる安心・安全なお砂糖です。
さとうきびの栄養素、蔗糖、カルシウム、カリウム、鉄分などのミネラルやビタミン類が濃縮されて含まれていて、人が生きていく上で必要な栄養素が含まれているといわれております。
名称 |
原材料 |
黒糖 / 黒砂糖 |
サトウキビ |
加工黒糖 / 加工黒砂糖 |
糖蜜、原料糖、黒糖またはさとうきび |
加工黒糖のお話
株式会社津梁の加工黒糖は、黒糖の風味を充分に引き出しながら、品質を安定させるために手間暇かけて作っています。
「黒糖」ってどんなもの? (消費者庁で決まったそれぞれの製品の定義)
- 黒糖
- 黒糖とは、さとうきびの搾り汁に中和、沈殿等による不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖みつ分の分離等の加工を行わずに、冷却して製造した砂糖で、固形又は粉末状のものをいいます。(消費者庁HPより)
これ以外の加工を加えると黒糖ではなくなる。再溶解も認められない。
- 加工黒糖
- 黒糖に粗糖等を加えて加工したものについては、義務表示事項の名称を単に「黒糖」と表示することはできませんが、純粋な「黒糖」ではないことが 分かる名称であれば、黒糖を含む文言を名称(例えば、「加工黒糖」など)として表示することは可能です。
以下は、さとうきびから作られる製品の説明です。
- 原料糖
- 濾過したさとうきびのしぼり汁を遠心分離機にかけて、糖蜜を分離した砂糖。 ショ糖分を結晶化させたもので精製糖(いわゆるグラニュー糖)の一歩手前の状態。
- 糖蜜
- サトウキビのしぼり汁から糖分(ショ糖分)を除いたもの。サトウキビ由来の糖分やミネラル分が多く残されることから、黒糖のショ糖以外のミネラル成分が濃縮された状態。
わたしたちの作る加工黒糖について
株式会社津梁では、さとうきびの持つ本来の風味を最大限に生かすため
- 沖縄県内の本島+8つの島で作られる黒糖
- 沖縄県内の工場で、県産のさとうきびからつくられた原料糖
- 沖縄県内の工場で、県産のさとうきびから分離された糖蜜
この3種類の原料を、丁寧に濾過・殺菌を行い、それぞれの持つ風味・ミネラル分・安定性を最大限生かした沖縄県産原料100%の加工黒糖を作っています。
この3種類の原料を的確に配合し、それぞれの段階でしっかりとした検査を行うことで、自然の風味を十分に生かしつつ、何より大事な食品の安心・安全を守ります。
加工黒糖の製造工程
SDGsへの取り組み
株式会社 津梁は、持続可能な開発目標(SDGs)を実現するために、
以下の内容に取り組んでおります。
- 原料のさとうきびは台風・干ばつ・塩害に強く育てやすい作物であるため、安定生産ができる
- 黒糖に加工することで長期保存ができる
- 黒糖は無精製のため、栄養分が豊富に含まれている
- 黒糖は上白糖等他の砂糖と比較して製造にかかるエネルギーが少ない
- 黒糖は原料の生産から精製までを全て県内で行えるため、フードマイレージ(輸送距離)が少なく済む
- 沖縄県の農家の7割がさとうきびを栽培しており沖縄県の基幹作物である
- 中国から伝わった黒糖の製造は400年の歴史と文化があり、沖縄県の豊かな個性の一つである
- 黒糖は焼酎・黒飴・チョコレートなど様々な即品に利用されており今後も黒糖を使用した商品開発を行うことでさらなる経済成長につながる
- 黒糖製糖は沖縄県内離島の経済を支える地域産業である
- 黒糖は「さとうきびを搾る」「搾り汁を煮詰める」「冷ます」という少ない工程で作られており、バガス(さとうきびの搾りかす)も再利用可能なためゴミが少ない
- 黒糖の原料になるさとうきびは気温が高く日差しが強い沖縄でも二酸化炭素を吸収しやすい植物であるため、温室効果ガスの抑制効果がある
- 黒糖を製造する際に使用するボイラーの燃料にはバガス(さとうきびの搾りかす)を使用しているため、重油使用料が少なくて済む
- バガスを燃やした後に残る灰は肥料として使用されてさとうきびを成長させる